約4ヶ月「小手先のテクニック」を捨てコンテンツ制作をしてみた感想

どうも。王連 (@seo_ou) | Twitterと申します。

3名の小さな会社組織でアフィリサイトを作って生計を立てている者です。今までSEOで上位をとるテクニックばかりに力を注いでいましたが、今回、巷で言われている小手先のテクニックなどを捨てコンテンツ制作と向き合ってみました。 

着手から約4ヶ月、一通り形になりましたので、「サイトの紹介」「制作過程」をご紹介したいと思います。 

作ったサイトと概要

<今回作ったサイト>

nurse-colors.jp

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<制作期間>

  • 下準備:6カ月くらいふんわりと企画
  • 着手:2014年12月中旬
  • 公開:2015年 4月16日

<サイトのコンセプト>

「看護師の声を可視化する」

現場の看護師の声を重要視しWEB上で可視化するというのが大きなコンセプトです。

今のところ「読み物コンテンツ」と「看護師の転職方法をリサーチしたコンテンツ」があります。今後は、地方の看護師不足や少子高齢化による様々な問題に対しても切り込んでいきたいと考えています。

Googleを無視することから始めた

後で、心がけたことをまとめていますが、まずこのサイトで始めた事はGoogleを無視することでした。

今までの制作前にやっていたこと

  • 企画(マインドマップやドキュメントにて案を作る)
  • WEB上の競合調査
  • Q&Aサイトなどでの悩み探し
  • 顕在化されたキーワード探し
  • 中古ドメイン取得(ゴミ記事投下しリンクを貼る) ←※もうやりませ…

順番は前後ありますが、いままではざっくりとこんな感じでサイトを作っていました。顕在化されたキーワードをみつけそれにそったサイトを作りCVさせる。主にこの作業の繰り返しでした。つまり、Googleの検索経由に依存したコンテンツの制作になります。

 

それを今回は無視しました。理由も書きながらお伝えしますのでどうぞお付き合いください。

今回の制作フロー:素材ありきでコンテンツを作るを徹底した

①下準備:調査を元に下準備及び予測

マインドマップを利用しざっくりと構想を練った。事前に競合調査、看護師の専門書籍等を読み現在発信されている情報を調べた上で、「微妙だから作るかどうかわからない」とか「技術が足りないから作れない」とか別としてあったらいいんじゃない?をマインドマップ化しました。

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↑ざっくりですが①と②が今完成したコンテンツ黒塗りは検討案

②素材集め:看護師さんに記事を発注

コンテンツ化するかはともかく、とりあえず看護師さんに記事を書いてもらいました。今までと違うのはテーマやキーワードの指定は一切せず看護師として感じる事であれば何でも可ですので書きたいことを書いてください。という発注方法です。

苦労しましたが、理解を頂けるライターさんが徐々に見つかりに参加してもらえるようになりました。

③コンテンツ化:記事をアップしながらデザインする

よみものコンテンツのカテゴリー分け最初は行いませんでした。納品してもらった記事を読み「夜勤」「介護」「プリセプター制度」などなどカテゴリが定まってきます。また、文章中の表やリスト、引用リンク等のデザインもすべて「素材」に委ねました。そして、素材(記事が)が集まってきたらカテゴライズという流れでデザインを変更しました。

これも最初にキーワードを決めるとかと同じで本来は素材ありきでカテゴリなども決めていくべきだと考えてのフロー。

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こういった作業を続け約1~2カ月間。で看護と介護の現場からという読み物コンテンツが完成しました。↓

nurse-colors.jp

今後も上がってくる記事に対して必要な箱を作っていきます。

④発展:記事から次に作るコンテンツを検討

「ライターさんの現場からの声」と「マインドマップの案」を照らし、噛み砕きながら新たなコンテンツ案を考えました。(ライターさん以外にもアンケートやヒアリングも行いました)

 記事でも転職について早い段階で上がってきたのと、看護師転職市場はHOTであるというのは下調べで(その前からわかっていた)ので次は転職系にしようとなりました。

「公共の転職サービス」や「自分で転職した」などの声はあまりWEB上に存在しないようでしたので、このあたり実際どうなのか?という疑問もありました。

そこでリサーチ会社を活用し、かなり長めのアンケートを実施。最終的に集めた声からコンテンツ化すると決め動きました。実際、想像もしない形でアンケートが来たら台無しの可能性もありましたが、ここはある程度予測した形でアンケートが上がってきたので良かったです。そしてできあがったのが↓

nurse-colors.jp

 

という感じで企画した後は素材ありきで作り続けてみました。現場の声を重要視というコンセプトで動くことにより下調べでは想像できないキーワードが生まれ、Googleを意識するよりも、結果的にGoogleにも良い提案ができると信じています。

 

このサイトで心がけること

具体的にどういった行動指標で作った(作っていく)のか?という心がけを決めて動いています。

  1. 具体的な収益目標は1番にしない
  2. ページ数の目標設定はしない
  3. 文字数が長いことが良い文章ではない
  4. 文章やネタの仕入れが先で整理はそのあと
  5. リンクは貼らない(コーポレートサイトとかからは貼るけど)
  6. SEOなしでもやっていくという気持ちを持つ
  7. 上記、決めたことも途中違うなと思ったら変えていく 

なぜか?順を追って理由を書きます。

①具体的な収益目標は1番にしない

収益目標を1番にしてしまうと、コンテンツを企画する上で「収益でいくらあげる」が目的化してしまい企画の幅が狭まってしまう。

しかし、儲けないと再投資できませんからサイトの発展もあり得ません。「マネタイズは考えない」というのは看護師などテーマを絞ったサイトでやるべきではないです。そんなことはわかっています。マネタイズもしっかり検討はします。1番にしないというだけの話です。

②ページ数の目標設定はしない

たくさん記事を書き良いものが結果として生まれることもある。網羅しているからこそ成り立つコンテンツもある。だから、ページを多く書くことが悪い事ではない。

無理やり量産はしないという意味合いになります。

③文字数が長いことが良い文章ではない

結果的に長くなるのは全然OKです。ライターさんにも文字数ではなく1記事での取引をお願いしています。800文字で伝わるなら5000文字もいりません。

新聞・雑誌は限られた文字数で表現しなければならないですがWEBは基本的に制限なく表現できる場だと思います。なので文字数はどうでもよくて、各テーマ、書きたいことに対して必要な情報を必要な文字数で書くことが読み物としては一番大事と考えます。

そねさんのこの発言共感しますね。コンテンツを作る人間はこういう意識は忘れてはいけない気がします。当然「バズらせ屋」「SEO屋」はバズらせて、上げてナンボですからそうすべきでしょうが、我々はコンテンツ屋なのですから。(ちなみに僕はバズらせるとかできませんので純粋にバズらせるとかはすごいなーとは思います)

④文章やネタの仕入れが先で整理はそのあと

これは先ほど言った通りですがキーワードベースで記事を書くとか、先にサイトマップを作って作ることをしない。ざっくりとした構想は練るが、ライターさんや看護師さんの声を集めてから問題点やサイトで何を発信していくべきかを考える。

カテゴライズやグルーピングも上がってきた記事を見て整理するというのが本来は自然だと思います。デザインや構成も手狭になったらリニューアルすればいいという考えで動いています。

⑤自演リンクは貼らない

コーポレートサイトとかからは貼ります。

リンク伊豆ジャスティスですから、紹介リンクは歓迎しています。

⑥SEOなしでもやっていくという気持ちを持つ

いや検索はめちゃ大事ですよね。実際。

良いコンテンツというのは何なんだろ?って話は色々ありますが、SEOなしでもユーザーがファンになってくれてナースカラーズを使ってくれて生活の一部になるというのがコンテンツの理想です。そこまでたどり着く為には今日のコツコツがまず大事

⑦上記、途中違うなと思ったら変えていく

走りながら改善していくことがすべてだと思うので途中で上記間違っていた。と思ったら即認め変える。

という感じです。補足しますが目的によって文字長く書くとかは全然OKだと思っているので、あくまでも僕らが今回のサイトで取り組む時の行動指標です。

 

お前なんで公開しようと思ったの?

こんな声が聞こえてきたので、公開理由を書きます。

  1. 下手な物は見せられないという良い刺激になる(なった)
  2. 公開後、気がつかない意見が貰えそう
  3. チームを作っていく為

特に3です。これからはやりたいと思ったコンテンツを積極的に時間をかけて作っていきたいと考えています。ここ数年は少人数でいかに効率よく稼ぎアーリーリタイアするかだけを考えていました。

その経緯は長くなるので省きます(機会があれば別の投稿で書きます)が、うちは本当はコンテンツ事業をやりたいんだよねということを最近確信しました。

コンテンツ事業を核とした会社にして行く為にはコンテンツで戦っている事を示さなければ始まらないという当たり前のことに今更気が付きました。 正直すべてにおいてまだまだです。野球でいえばまだ9人そろっていなくてまともな試合さえできない感じでしょうか。

野球と言えば、少年野球などで野球のピッチャー候補に挙がった少年に「キャッチャーのミットじゃない。ミットのむこう側に全力で投げてみろ」という指導って良くあると思うのですが、何かを作る上ではゴールの先(少しむこう側)を目がけて行動することにより、得られる範囲が広がるということはあると思います。

また、甲子園なのかプロ野球なのかはわかりませんが、「やりたいことをやる場所」に行く為に一個一個丁寧に、変化球を覚え基礎体力をつけるためにロードワーク等をする必要もあります。コツコツの積み重ねが必要。

あと、当然野球をやるにはピッチャーだけでは成り立たないですね。

いざ、「やりたいと思ったコンテンツを作ろう」と思い行動した時、力のなさを痛感しました。うちは従業員が3人しかいません。個では技術を磨くことを行っていたのですが、まだ、選手がそろわない中で野球をやっていたようなものでした。(今まではテニスだったのかもしれませんしそれはそれで楽しかったのですが)

今後は、チームで野球をやりたい。と思うようになったと例えればよいでしょうか。とにかくチームビルディングが課題となりました。野球チームを作ってエキサイティングな戦いを行っていくためには、まず具体的にどのようなコンテンツを作るチームなのか?を示さなければいけません。いずれうちで一緒に野球をしたいという人が見てくれていることを想像しながら、良い機会と考え公開してみました。

つらつらと備忘録の様な話をしてしまいましたが結局全ては、コツコツ・イズ・キングだなあと感じます。「できること」と「やりたいこと」ってありますが、「やりたいこと」っつうのはそこを目指しつつ「できること」をコツコツやらないと、そこまでたどり着く為の小さな課題すら見えてこないもんだなーと。

〆の言葉が見つかりませんので最後はコツコツといえばこのお方ご存知ヤナティさんのお言葉をおかりしてお別れしたいと思います。

現場からは以上です。気になるモバイルフレンドリーの件は追ってご報告いたしま…。

※今回は制作過程でしたが結果が出てきたら追ってブログにてご報告します